小豆水(あずきすい)をご存じですか?
ダイエットに興味がある方は、一度は耳にしたことがあるでしょう。
小豆水は、ダイエッターの心強い味方となるなどと注目を集めています。
しかも、自宅で簡単に作ることができて、毎日続けやすいことも大きなメリットです。
気軽に作れて効果的となれば、ぜひすぐにでも始めたいですよね。
そこで今回は、小豆水の作り方をわかりやすく解説します。
小豆水の効果やおすすめの飲み方、さらには作る際に余った小豆の活用方法まで大公開。
これさえ読めば、小豆水生活を始める準備はバッチリです!
とお悩みの方は、これを機にスッキリを目指してみてはいかがでしょうか?
ぜひ最後までチェックして、小豆水による美容法を実践しましょう。
もくじ
そもそも小豆水とは
はじめに、小豆水についての基礎知識を深めましょう。
ここでは、以下3つの疑問をしっかりと解消していきます。
- 小豆水ってどんな水なの?
- 小豆水に含まれている成分は?
- 小豆水の味は?
と、ものの本質をよく知らないまま試すことはおすすめできません。
ここできちんと最低限の知識を押さえて、納得した上でカラダに摂り入れることが大切です。
小豆水ってどんな水?
小豆水とは、シンプルに表現すると「豆の状態の小豆をゆでたときの汁」です。
通常は煮た豆の方を料理に使って、煮汁は捨ててしまいますよね。
実はその煮汁には、健康や美容に効果的な栄養素がたっぷりと含まれていることが判明し、「捨てるのはもったいない!」ということで誕生したのが小豆水なんです。
小豆水に含まれる成分
では、小豆水には具体的にどのような成分が含まれているのでしょうか?
代表的な成分を以下の表でチェックしましょう。
- カテキン
- ルチン
- サポニン
小豆水には、カテキンやルチンといったポリフェノールが豊富に含まれており、活性酸素などの有害物質の働きを抑える抗酸化作用に優れています。
たとえば、カテキンでいえば太陽化学会社の研究論文で、以下のような結果が出ています。
緑茶カテキンは, 茶葉に含まれる抗酸化成分の主要構成成分であり, また他植物由来の抗酸化成分に比較しても強い抗酸化性を示す。すなわち各種油脂, βカロテンなどの酸化防止に効果を発揮し, 油脂加工食品や水産畜肉加工食品などに利用されている
※引用元:j-stage(緑茶カテキン抗酸化剤の開発と応用)より
また、血糖値の上昇を抑えたり、コレステロール値を下げたりなどのうれしい作用もあり、健康や美容維持をサポートしてくれる心強い存在です。
ちなみに、ポリフェノールは水に溶けやすいため、小豆水はまさに最適な摂取法といえます。
ただし摂取すると比較的短時間で作用する半面、長期間効果は持続しないので、こまめに摂取することが大切です。
小豆水はまずいって本当?
身体にうれしい成分がたくさん含まれている小豆水ですが、どんな味がするのかちょっと気になりますよね。
利用者の中には「まずい」という声もあり、毎日こまめに飲むことを考えると、不安に感じる方もいるでしょう。
ズバリいうと、小豆水はすごく美味しいわけではありません。
しかし、まずいわけでもなく、毎日飲むのは苦ではないでしょう。
その味を例えて表現するなら、「甘くないおしるこ」。
砂糖が入っていない分、甘さはごく控えめですが、あんこなど和菓子好きな方にはむしろクセになる味です。
豆の香ばしさも感じられるため、ほうじ茶やウーロン茶に似た味わいだと表現する方もいます。
決してまずくはないので、味の面でも毎日続けやすいでしょう。
小豆水に期待できる3つの効果
先ほど小豆水に含まれる成分をご紹介しましたが、小豆水を飲むと具体的にどのような効果を期待できるのでしょうか?
ここでは、小豆水における代表的な3つの効果を詳しく解説します。
1:ダイエットのサポート効果
まず注目したいのが、ダイエット効果です。
実際に数多くの芸能人がこの小豆水ダイエットを実践し、短期間で効率的に痩せた実績を残したといわれています。
これが、痩せられるといわれている最大の理由は、小豆水を飲むことで糖質の吸収が抑えられることです。
食事をすると血糖値が上がり、その上がった血糖値を下げるためにインスリンと呼ばれるホルモンが分泌されます。
実はこのインスリンには、血中の糖分を脂肪に変える特徴を持っている点に注意が必要です。
血糖値の上昇が穏やかであれば問題ありませんが、血糖値が一気に上昇してしまうと、インスリンが大量分泌されて糖分が脂肪となって蓄積されやすくなってしまうためです。
そこで活躍するのが、小豆水。糖質の吸収を抑えてくれる各種ポリフェノールの働きによって、血糖値の上昇が穏やかになり、糖分が脂肪として蓄積されることを効果的に防げます。
このことについては、農研機構HPで公開されている研究結果にもその効果が示唆されており、内容は以下の通りとなっています。
小豆ポリフェノールはヒトにおいて食後血糖値の上昇抑制効果を示す。小豆の収穫時期が遅くなるほどポリフェノール含量が低下する傾向がある。
※引用元:農研機構(小豆ポリフェノールの生理調節機能とその変動要因)より
つまり、小豆水はダイエットをしている方にとって、良いサポート役となるということです。
普段の食事に気を払い、適度な運動を心掛けることで、より良い結果をもたらしてくれるでしょう。
2:カラダのスッキリを助ける効果
小豆には食物繊維がたっぷりと含まれており、その食物繊維はもちろん小豆水も豊富に含んでいます。
食物繊維には便秘を解消する働きがあるため、腸内環境がキレイになるはたらきもあるのです。
また、小豆水には利尿作用のあるカリウムもたくさん含まれています。
このカリウムは、血圧を正常に保つはたらきがある成分です。
利尿作用があるとなれば、老廃物が順調に排出されやすくなるため、カラダ全体をスッキリするのに役立つということですね!
3:血行を正常に保つためのサポート効果
赤ワインと同量程度の豊富なポリフェノールを含む小豆水には、強い抗酸化作用があるとされています。
その働きによって悪性の活性酸素を取り除き、血流が促進されるというメカニズムです。
以下は黒大豆に含まれるポリフェノールの研究結果ですが、以下のように示唆されています。
ポリフェノールは優れた抗酸化作用を持つ物質であり,血流改善効果だけでなく,様々な生理活性が期待される。
※引用元:CiNii(黒大豆ポリフェノールの抗酸化作用と血流改善作用)より
血行が良くなれば冷え性にも期待が持てるため、試す価値はありそうですね!
小豆水の作り方
ダイエットや美容、健康にさまざまな効果がある小豆水。
その魅力を知り、ぜひすぐにでも始めたいと思った方も多いことでしょう。
そこで、ここからはいよいよ小豆水の作り方をご紹介していきます。
小豆水には基本の作り方をはじめ、水筒や圧力鍋、炊飯器などを使った作り方などいろいろな方法があるので、ぜひご自身に合った作り方を見つけてみてください。
基本の作り方
まずは基本の作り方から。小豆水の持つ効果を最大限に得るには、こちらの方法がおすすめです。
まずは、以下に挙げる材料を用意しましょう。
- 小豆:100g
- 水:1リットル~1.5リットル
これらが用意できれば、以下の3ステップを行うだけです。
- 小豆をよく水で洗います。
- 鍋に小豆と水を入れ、30分程度煮ます。
- 煮えたらザルにあけ、小豆と汁に分けて完成です。
もしも余った小豆を食べる場合は、やわらかくなるまで1時間程度煮ましょう。
また、前日の夜から小豆を水に浸しておくと、短い時間でやわらかくなります。
水筒を使った作り方
基本の作り方よりももっと手軽に作りたい方には、保温機能が付いた水筒を使った作り方がおすすめです。
材料は先ほどとは少し変わり、以下のようになります。
- 小豆:50g
- 熱湯:500ml
作り方は、特別なことは何もしません。大切なことは放置です。
水筒に小豆と熱湯を入れ、8時間程度(保温効果がなくなるまで)放置して完成です。
材料を入れて放置するだけと効率的に作れますが、完成するまでに8時間程度かかる点に注意しましょう。
前日の夜に作れば翌朝にはできあがっているので、タイミングさえ気をつければ非常に楽に作れます。
ただし、水筒で作る方法では小豆そのものをしっかりと炊くことができないため、残った小豆は半煮えのことが多いです。
小豆も食べたい場合には、別途調理されることをおすすめします。
圧力鍋を使った作り方
時短で小豆水を作りたい方には、圧力鍋を使った方法が適しています。
基本の作り方と同じ分量を圧力鍋に入れて火にかけ、15分程度で完成です。
圧力が抜けるまで放置しておけば、小豆にしっかりと火が通ってふっくらと仕上がります。
火にかける時間を短縮できるので、光熱費を節約できる点も魅力です。
圧力鍋をお持ちの方は、ぜひこちらの方法も試してみてはいかがでしょうか。
炊飯器を使った作り方
炊飯器でも小豆水を作る方法も、基本の作り方に比べるとかなりお手軽です。
- 小豆:50g~100g
- 水:ごはんを炊くときの容量
この作り方が、どの家庭でもできる、試しやすい方法といえます。
炊飯器に小豆と水を入れ、炊飯スイッチを入れます。炊飯が完了したら完成です。
火加減や時間を気にせず簡単に作れる方法ですが、炊飯器によって機能が異なるため、小豆の量や水加減は様子を見ながら調整する必要があります。
水が少ないと焦げてしまい、逆に多いとあふれてしまう可能性があるため、初めて作る場合は特に注意しましょう。
もしも完成した小豆水が濃い場合には、水で薄めて調整します。
また、炊飯器の噴出口に小豆の吹いたあとが残りやすいので、作ったあとは毎回忘れずに洗浄することが大切です。
小豆水の飲み方や保存方法について
小豆水は、飲むタイミングや量によって効果が変わってきます。また、正しい保存方法を知っておくことも重要なポイントです。
以下では、小豆水のおすすめな飲み方と保存方法についてチェックしておきましょう。
小豆水のおすすめな飲み方
小豆水を飲むベストタイミングは「ご飯の食べる前」です。
血糖値の上昇を抑えるために、食べ物が胃に入るまえに飲む習慣をつけましょう。
毎回食べる前に飲むと理想的ですが、ここで注意したいのが飲む量です。
1日の目安は500mlなので、1回分は200mlの計量カップ1杯弱程度と覚えておきましょう。
もしもそれ以上飲んでしまうと、場合によっては下痢などを引き起こす可能性があります。
小豆水は食物繊維を豊富に含んでいるため、過剰摂取によっておなかがゆるくなってしまうためです。
特に胃腸が弱い方は注意し、飲み過ぎないようにしましょう。
小豆水の保存方法
作った小豆水の保存期間は、冷蔵保存で2日~3日程度です。
常温ではすぐに傷んでしまうため、その日に飲まない分は必ず冷蔵庫で保存しましょう。
小豆水は大量に作れば楽ですが、冷蔵庫でも2日から3日しか持たないことを考えながら一度に作る量を決めるとよいでしょう。
万が一上記の期間以内に飲み切れなかったり、飲むことを忘れて放置してしまったりした場合は、迷わず捨てましょう。
もったいないからといって飲んでしまうと、おなかを壊す可能性が高いため要注意です。
小豆水をおいしく効率的に飲む方法
人によっては、飲みにくいと感じる小豆水。
小豆水をもっとおいしく飲める方法があったら、毎日苦も無くダイエットに取り組めるでしょう。
そこでここでは、ちょっとしたひと手間で小豆水をおいしく、さらにダイエットに効率的な飲む方法をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
小豆を乾煎りする
小豆水は、渋みやえぐみが出がちです。
その渋みやえぐみが、あまり得意ではない方もいるでしょう。
そんな方におすすめの飲み方は、前もって小豆を乾煎りしてから、小豆水を作る方法です。
小豆を前もって乾煎りしておくことにより、渋みやえぐみの元となる成分の形が変化するのです。
よって、そのまま小豆水を作るよりも、おいしく飲むことができます。
ですが、小豆を乾煎りすることによって、小豆の成分が出にくくなる可能性があるため、多少ダイエットのサポート効果が薄れてしまうかもしれません。
そのため、
という方には、特におすすめの飲み方といえるでしょう。
気になる小豆の乾煎りの仕方は簡単です。
なんと、温めたフライパンに小豆を入れて、1分から2分煎るだけ。
煎った小豆は、瓶やタッパーなどに入れ保存します。保存期間は、1週間を目安に使い切りましょう。
小豆水を作る水にこだわる
小豆水をせっかく作るなら、小豆の品質にこだわる方もいると思います。
もし小豆にこだわるのであれば、水にもこだわってみましょう。
小豆水を作る際の水によっては、味はもちろん成分の抽出量も変わってきます。
水の種類ですが、水道水や純水(RO水)、天然水(ミネラルウォーター)などに大きく分かれるでしょう。
まず水道水ですが、一番身近で便利に使うことができ経済的です。
しかし水道水には残留塩素や、給水管の状態によってはサビなどの不純物が混ざっていることもあるのです。
せっかく健康的なダイエット法として小豆水を選んでいるのに、それでは健康面に不安が残るでしょう。
これら不純物は、煮沸しても消滅しないものもあります。
だからこそ、小豆水を作るのなら、水道水以外の水を選ぶべきなのです。
小豆水に最適な水とは
小豆水におすすめの水は、不純物が徹底的に取り除かれた純水(RO水)です。
純水は、ほぼ水分子だけの水のことで、ミネラルすらも含んでいないピュアウォーターのことをいいます。
不純物が入っていない水は強い溶解力をもつため、小豆の成分が効率よく水に溶け出すのです。
一方天然水の場合、ミネラルを含んでいるため、その分小豆の成分抽出しにくくなります。
小豆水の効果を存分に得たいのであれば、純水で小豆水を作ってみるといいでしょう。
RO水であれば、定額で飲み放題となる次世代ウォーターサーバーを活用するといいでしょう。
月3,000円台から利用することができ、いくら利用しても一般的なウォーターサーバーとは異なり、料金が変わりません。
気になる方は、以下の記事を参考するといいでしょう。
非公開: 水道直結型のウォーターサーバー比較ランキング!選び方とおすすめは?残った小豆を無駄なく活用する方法
小豆水を作った際に残る小豆にも、さまざまな栄養が含まれています。
捨てるのはもったいないため、残った小豆もぜひ上手に活用しましょう。
とはいえ、どのように活用したらいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこで、残った小豆を無駄なく活用できるおすすめの方法をご紹介します。
そのまま食べる
しっかりと炊かれたやわらかい小豆なら、そのまま食べられます。
砂糖などで味付けしていないので、ヘルシーなおやつとして小腹が空いたときなどに最適です。
あんこを作る
残った小豆は冷凍できるのでストックしておき、ある程度量がたまるとあんこが作れます。
あんこを作る際の材料は、以下の通りです。
- 小豆水で残った小豆:5~6回分
- 砂糖:お好みの量(60g~80g程度)
- 水:小豆の量の1/3程度
作り方も実はそう難しいことはなく、以下の3ステップとなります。
- 圧力鍋に、解凍した小豆と水を入れて火にかけます。
- 煮立ったらフタをし、1分~2分圧力をかけます。
- フタをとって砂糖を入れ、少し煮詰めて完成です。
作ったあんこは、冷蔵保存で1週間程度日持ちします。
ただし、砂糖の量を控えめにするとその分早く傷むため、様子を見ながら早めに食べ切るとよいでしょう。
ごはんに混ぜる
小豆水で余った小豆は、炊いたごはんにそのまま混ぜると、豆ごはんとして楽しめます。
もしも、小豆水を水筒で作る場合は小豆が半煮え状態なので、ごはんを炊くときに投入して再度火を通しましょう。
料理に活用する
余った小豆は、さまざまな料理に活用できます。
特におすすめなのが、カレーやシチューに入れる活用方法です。
これなら小豆が苦手な方やお子様も美味しく小豆を食べることができ、栄養もしっかり摂ることができます。
また、味噌汁などスープに入れたり、サラダのトッピングにしたりする使い方もおすすめです。
万能に使えるので、ぜひいろいろな料理に試してみてください。
小豆水の作り方を覚えて健康的な毎日を
小豆水には、健康や美容をサポートしてくれる成分が豊富に含まれています。
特にダイエットやデトックスに最適なので、ぜひ積極的に飲み続けたいですね。
作り方はとても簡単で、鍋で作る方法以外にも水筒や炊飯器で作る方法などいろいろなやり方で作れます。
材料が小豆と水のみで気軽にチャレンジできることも、小豆水ならではのうれしい魅力でしょう。
ただし、小豆水は決して魔法の水ではありません。
つまり、ダイエット目的で飲むだけで痩せるわけではないのです。
普段の生活習慣を見直して、その上で小豆水を活用していくようにしましょう。
そうすれば、グッと目的に近づくはずです。
ぜひ、小豆水で健康と美容の維持を目指してみてくださいね!