日本人の飲み物といえばお茶をイメージする人も多いのではないでしょうか。
急須に入れて作る熱々のお茶もいいですが、冷たいお茶も人気です。
ここで一つ質問ですが、冷たいお茶を作るとき、ただ熱いお茶を淹れて冷ますだけで済ませていませんか?
実は熱いお茶と冷たいお茶では、おいしく淹れる作り方が異なり、正しい方法で淹れられた冷たいお茶は「水出し緑茶」と呼ばれます。
そこで今回は、水出し緑茶についてご紹介します。
案外知られていない、水道水の危険性についても触れていきますので、サッとでも目を通してみましょう。
水出し緑茶を初めて知る方でも、この記事を読み終われば、すぐに美味しく安全な水出し緑茶を作れますよ!
もくじ
水出し緑茶とは
一言でいえば、「水で作るお茶」です。
一般的な「熱いお茶」は、急須に熱湯を入れて数分間で蒸らします。
しかし、水出し緑茶の場合は茶葉が入った容器に冷水を入れ、数時間から一晩かけてじっくりとお茶の成分を抽出。
作り方の違いは、「お湯の温度」と「抽出時間」の2点です。
水出し緑茶を飲むメリット
次に、水出し緑茶を飲むメリットを4つご紹介します。
1:普通の緑茶より多くのビタミンを摂れる
直茶の茶葉には、ビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは、美容や健康の面でも必要不可欠で、古くから重要視される成分です。
そんなビタミンCのデメリットのひとつは、熱に弱いこと。
つまり、茶葉に含まれる豊富なビタミンCも、熱湯で抽出すれば壊れてしまうのです。
しかし、水出し緑茶ならそのデメリットの心配は不要となります。
冷水で抽出するのでビタミンCが壊れず、茶葉の成分そのままを体に取り込めます。
2:甘みが強い緑茶が飲める
お茶の渋み成分である「カテキン」は、お湯の温度によって量が変わります。
水温が高ければ高いほど、カテキンが多く抽出され、渋みの強いお茶に。
逆に言えば、温度の低い水で抽出する水出し緑茶は渋みが少なく、緑茶本来のうまみを感じやすい傾向にあります。
- うまみや甘みを楽しみたい人は冷水に近い水
- 渋みがほしいひとは少し温めの水
など、それぞれの好みや気分に合わせて抽出してみてもいいでしょう。
3:免疫力を高める作用がある
上記のとおり、水出し緑茶は抽出に使うお湯の温度が低いので、カテキンが少ないのが特徴となります。
しかし、カテキンの一種である「エピガロカテキン」という成分が豊富に含まれます。
エピガロカテキンは、免疫力を高めるサポートをしてくれる成分です。
熱湯で抽出する緑茶にもエピガロカテキンは含まれていますが、エピガロカテキンの作用をカテキンが抑えてしまうので、十分な効果を得られません。
カテキンが少ない水出し緑茶なら、エピガロカテキンの作用が発揮されるのを十分期待できます。
4:カフェインやカテキンが普通の緑茶より少ない
水出し緑茶に含まれるカテキンが、普通の緑茶より少ないのは上記のとおりですが、カフェインもほとんど抽出されません。
カフェインもカテキンと同様に、水の温度が高い方が抽出されやすいからです。
カフェインがほとんどないので、カフェインの摂取が好ましくない妊婦や小さな子供はもちろん、カフェインの覚醒作用が不要な睡眠前の水分摂取にも水出し緑茶は適しています。
水出し緑茶の選び方
ここからは、水出し緑茶の選び方を2つご紹介します。
茶葉のタイプから選ぶ
まずご紹介するのは、茶葉のタイプから選ぶ方法です。
ここでの茶葉のタイプは品種ではなく、パックや粉末など、茶葉の形態を指します。
自宅で飲むなら茶葉がおすすめ
自宅で水出し緑茶を飲むなら、急須に入れるお茶と同じように茶葉を使うのがおすすめとなります。
茶漉しの掃除や茶葉の処分も容易だからです。
また、茶葉の量を調節すれば濃さを自由にカスタマイズしたり、好みに合わせて自分だけのブレンド茶葉を作れます。
あとは、数リットルの水出し緑茶を一度に作り置きする場合も、茶葉がおすすめです。
外出先で飲むならティーバッグや粉末がおすすめ
ペットボトルや水筒に入れて外出先で水出し緑茶を飲むなら、ティーバッグや粉末がおすすめ。
ティーバッグなら飲み終えたあとの処分が出先でも簡単にできるだけでなく、粉末なら処分自体が不要かつ抽出時間がかかりません。
デメリットをあえてあげるなら、どちらも味の調節が難しいこと。
特にティーバッグは、「ひとつで1L分」のように目安の水の量が決まっているので、水筒やペットボトルのサイズに関係なく水出し緑茶を作らなくてはいけません。
水出し緑茶専用の水筒があればどこでも飲める!
最近人気なのが、水出し緑茶専用の水筒です。
水筒の中に茶漉しがあり、そこに茶葉やティーバッグを入れて放置しておけば水出し緑茶が完成します。
水筒ひとつ分だけの水出し緑茶を作れるので無駄がなく、保存用のポットが家にない人でも保管場所に困りません。
茶葉の種類で選ぶ
次にご紹介するのが、茶葉の種類です。
「緑茶」と一言でいってもさまざまな種類があり、ものによって味や香りの特徴が異なります。
主には、以下の8種類の茶葉があります。
- 玉露
- 煎茶
- かぶせ茶
- 茎茶
- 釜炒り茶
- 抹茶
- 玄米茶
- ほうじ茶
さまざまな種類の茶葉を試して、お気に入りの品種を見つけましょう。
1:玉露
「玉露=高級」といったイメージを抱いている方も多いのではないでしょうか。
そのイメージ通り玉露は高級品種で、茶摘みの直前は茶葉が日光を遮って育てるので渋みがなく、甘みが広がります。
透明感のある明るい黄色が特徴で、うまみ成分のテアニンが豊富です。
2:煎茶
「日本人がイメージするお茶=煎茶」と考えれば、ほぼ間違いありません。
茶葉をお湯に浸したり煮出したりして抽出するお茶のこと。
こう定義すると、とても広義に感じますが、一般的に一番茶と二番茶だけが煎茶です。
新芽が出てから摘むまでは、日光を浴びせて茶葉を育てます。
明るい黄緑色をしていて、甘みと苦みのバランスのいい味が特徴です。
3:かぶせ茶
一週間から10日の間、お茶の木に藁をかぶせることから「かぶせ茶」と呼ばれるようになったお茶。
玉露も同じように日光を遮りますが、玉露より遮光期間が短いので緑茶らしい渋みも味わえます。
玉露と煎茶の中間のような味が特徴で、まろやかな味わいが特徴です。
4:茎茶
「かりがね」と読みます。
お茶の木の葉っぱではなく、茎で作られたお茶なので「茎茶」と名付けられました。
本来捨てられる部分を材料にしているので、二級品のイメージがあります。
しかし、高級茶葉の茎で作られた茎茶もあり、二級品のイメージは変わりつつあります。
葉っぱのお茶より色が出にくいので明るい色をしていて、すっきりした味わいで後味も爽やかなのが特徴でしょう。
5:釜炒り茶
釜炒り茶は、焙煎釜で炒った茶葉です。
焙煎されたことで、他の茶葉にはない深みのある香りが楽しめます。
香りは強いですが味はまろやかなので、飲みやすいお茶といえるでしょう。
6:抹茶
抹茶は茶道でイメージされるような、粉末状のお茶です。
鮮やかな色が特徴の薄茶と、濃い色の濃茶があります。
茶葉をそのまま粉末にするので、茶葉の栄養をまるごと摂取できます。
他のお茶に比べると甘みが強いのが特徴です。
7:玄米茶
玄米茶は、緑茶と蒸して炒った玄米を「1:1」でまぜたお茶のことをいいます。
玄米の香ばしい香りと味が特徴です。
他のお茶に比べて、緑茶の含有量が少ないこともあり、カフェインも多くありません。
また、苦みが苦手な方や子供でも飲みやすくなっています。
8:ほうじ茶
ほうじ茶は、焙煎した茶葉で淹れたお茶。
茶葉も茶色くなるので、淹れたあとのお茶も緑ではなく茶色です。
焙煎によって生まれる独特の香りや風味が特徴で、ファンが多い一方で苦手な人も一定数います。
ほとんどカテキンやカフェインがないので、子供でも飲みやすい味です。
おすすめの水出し緑茶12選
ここからは、おすすめの水出し緑茶を12個ご紹介します。
1:お~いお茶 さらさら抹茶入り緑茶
ペットボトル飲料でもお馴染みの「お~いお茶のさらさら抹茶入り緑茶」。
自宅や外出先で、いつでもあの味を楽しめる粉末が発売されているのをご存知でしょうか。
水でもお湯でも溶けるので、温かい緑茶が飲みたくなったときに使えるのもメリット。
抹茶も入っているので、非常に色味がきれいなのも特徴。
透明な水筒やコップに入れて、きれいな緑色を楽しみながら飲みたい水出し緑茶です。
スーパーでも買えるので初心者におすすめ
水出し緑茶と聞くとあまり馴染みがない方も多いと思いますが、スーパーでも手軽に買えるのが「お~いお茶」の利点。
どこでも買えるので気軽にトライしやすく、味もいい意味で予想がつくので、初めての水出し緑茶におすすめです。
2:雪ふる山のおそぶき茶
お茶の千代乃園が販売する「雪ふる山のおそぶき茶」は、福岡県八女市で有機栽培された茶葉を贅沢に使ったお茶。
冬には雪が降り積もる標高600mの準高冷地で育った茶葉が特徴です。
煎茶、抹茶玄米茶、ほうじ茶の3種類を楽しめる絶品
「雪ふる山のおそぶき茶」では、3種類の緑茶が販売中。
千代乃園が「きほんのお茶」と称する煎茶は、八十八夜の時期に摘んだ新芽の爽やかな香りが特徴で、甘みと渋みのバランスに優れています。
煎茶と炒り玄米、自家製の有機抹茶をブレンドした「抹茶入玄米茶」は、玄米の香ばしい香りとまろやかな味わいが人気で、水出しでも淹れやすいのが特徴。
煎茶と茎茶を高温で焙煎して仕上げた「ほうじ茶」は、カフェインが少なく、心と体をリラックスさせたい夜に飲むのがおすすめ。
3:水出し緑茶シルキーパック
宇治森徳が販売する水出し緑茶用のティーバッグが、「水出し緑茶シルキーパック」。
その名のとおり水出し緑茶のために作られたティーバッグなので、冷水で抽出したときにおいしくなるように計算された味が特徴です。
テレビでも取り上げられた水出し緑茶
「水出し緑茶シルキーパック」は、全国ネットのテレビ番組でも取り上げられ、おいしさは折り紙付き。
抽出時間は10分と、ティーバッグの水出し緑茶としては圧倒的に早く、急な来客時にも重宝します。
4:特撰水出し茶ティーバッグ
日本茶専門店 新緑園が販売する、「特撰水出し茶ティーバッグ」。
全国茶品評会で、2014年~2016年の3年間にわたって農林水産大臣賞を連続受賞した、知る人ぞ知る水出し緑茶です。
日系航空会社の国際線ファーストクラスで乗客に提供されるお茶にも選ばれ、気圧などの条件が異なる環境でも変わらないおいしさを堪能できる証拠といえます。
新茶と高級抹茶のブレンドによるきれいな緑色にも注目
一番茶(新茶)に高級抹茶をブレンドし、おいしさを追求した「特撰水出し茶ティーバッグ」は、見た目の美しさも高評価の理由のひとつ。
もともと渋みが強いお茶ではありませんが、水出し緑茶にすればさらにまろやかさが前面に押し出され、子供もおいしく飲める一杯に。
もちろんお湯でもおいしく飲めます。
5:ワンポット抹茶入り玄米茶
最初にご紹介した「お~いお茶 さらさら抹茶入り緑茶」と同じ伊藤園が販売する「ワンポット抹茶入り玄米茶」。
こちらもスーパーなどで購入できる手軽さが人気です。
ほのかな抹茶の味わいも
焙煎で香りを引き立たせた玄米と一緒に、抹茶をブレンドしているのが特徴。
玄米茶なので玄米の風味が前面に出ますが、ほのかな抹茶の味わいも感じられるお茶です。
伊藤園独自の「コク出る不織布フィルター」を使用しているので、ティーバッグタイプでもコクをしっかりと抽出します。
6:京都宇治碾茶 The Uji
「京都宇治碾茶 The Uji」は、市場にあまり出回らない碾茶の香ばしい風味を堪能できるお茶です。
ちなみに碾茶とは石臼で抹茶を挽きあげる前の茶葉のことで、一般的には茶葉というより茶葉の原料に分類されます。
一般的な緑茶を作るうえで必要な過程を省いて作られたお茶といえるので、茶葉本来の味に近いお茶といえるでしょう。
ワインさながらの高級感
「京都宇治碾茶 The Uji」も特徴は、ワインのごとくボトルに入れられていること。
実はワイングラスで味わうのを念頭に入れて作られたお茶で、高級品・玉露のような香りのよさや甘みをワインのように味わえます。
普段のお茶用ではなく、特別なときに楽しみたいお茶です。
7:宮崎茶房 食べる緑茶
宮崎茶房は、宮崎県五ヶ瀬町の有機茶葉を使用した、安心安全なお茶をコンセプトとしているメーカーです。
天皇杯受賞や農林水産大臣賞など、さまざまな賞を受賞しています。
そんな宮崎茶房の「食べる緑茶」は、瞬時に水に溶けるので持ち歩きにも便利です。
さらに、緑茶として飲むことはもちろん、アレンジとしてヨーグルトに混ぜてもおすすめ。
また、茶葉を粉末にしたものなので、茶葉のを無駄にすることなく、栄養分を体に取り込むことができます。
有機JAS認定無農薬の茶葉
粉末緑茶の特徴は、茶葉そのものを体内に取り入れることができること。
ですが、茶葉自体が農薬に汚染されていたら、安心して飲むことはできないでしょう。
「食べる緑茶」は、有機JAS認定の無農薬栽培の茶葉を使用しています。
また、農薬に汚染されている茶葉の特徴的なえぐみが少ないため、緑茶の苦みがあまり好きでない方にも好評の水出し緑茶です。
8:八女の水出し緑茶
ピーアットライフから出ている「八女の水出し煎茶」。
福岡県の八女茶特有の濃い味わいに、甘みを感じることができる水だし緑茶です。
八女茶は、昭和37年から一年も欠かすことなく農林水産大臣賞を受賞しています。
その結果、高級茶葉といえば八女茶を頭に思い浮かべる方も少なくありません。
八女の水出し煎茶のおいしい飲み方は、軟水またはRO水がいいでしょう。
そうすることで、八女茶本来のおいしさを味わうことができますよ。
さわやかなのどごしの水出し緑茶
「八女の水出し煎茶」は、八女茶独特の濃い味わいと甘味に加え、さわやかなのどごしが特徴。
お風呂から出た後にピッタリの水出し緑茶です。また、茶葉が細かいので、素早く緑茶の成分が水に溶けます。
9:カフェインレス緑茶 煎茶
三井銘茶が販売する「カフェインレス緑茶 煎茶」。こだわりの国産茶葉のみを使用した水出し緑茶です。
宇治抹茶が含まれているため、まるでプロが淹れたようなお茶が簡単に楽しめます。
カフェインレスだからいつでも飲める
緑茶には、カフェインが含まれているものです。
そのため、就寝前に緑茶を飲んでしまって、目が覚めてしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。
三井銘茶の「カフェインレス緑茶 煎茶」は、カフェインレスのため飲む時間を選びません。
カフェインレスとは思えない、深みのある緑茶の味わいを感じることもできます。
また、カフェインが体に合わない方も安心して飲むことができるでしょう。
1袋で約50杯楽しむことができるので、コストパフォーマンスも抜群です。
10:水出し 狭山茶
日本三大茶といわれている狭山茶の「水出し 狭山茶」。
お茶の収穫は、年に4~5回と言われています。しかし、狭山茶は年に2回のみの収穫。
こんなにも収穫量が少ない理由は、一般的なお茶が育てられる場所よりも、気温が低い場所で育てられるためです。
少ない収穫回数ですが、その代わりに香り高く、奥深い味わいがあると定評があります。
水出し狭山茶の淹れ方は、冷蔵庫で待つこと3~6時間。
粉茶と比べると、すぐに飲むことは難しいですが、長い時間待った水だし狭山茶は格別です。
スペシャルティーに!
レアで高級な狭山茶を水出しで楽しめるので、いつものリラックスタイムを優雅なひとときにしてくれます。
来客用としても、人気のある水出し緑茶です。
また茶葉の栽培方法についても、有機質肥料を使用するなど、こだわって作られています。
レアでかつ、こだわりが詰まっているからこそ、おいしい水出し緑茶が出来上がるのでしょう。
11:いいもの厳選ほんぢ園 粉末緑茶
「いいもの厳選ほんぢ園 粉末緑茶」は、無添加無着色で、品評会で数々の受賞歴がある名産地で栽培された茶葉を使用しています。
またほんぢ園では、深蒸し煎茶と通常のむし煎茶をブレンドしており、その味わいにはリピーターがつくほど。
さらに味わいだけでなく、品質にも配慮が見られ、収穫後には200項目にものぼる残留農薬検査を実。
それらにクリアしたもののみが出荷されてる徹底さも、安心して飲むうえでは必須項目となるでしょう。
茶葉を丸ごと粉末にすることで栄養価抜群
「いいもの厳選ほんぢ園 粉末緑茶」の最大の特徴は、収穫した高品質の茶葉をまるごと粉末にしている点。
インスタントの粉末タイプでは、溶け残りはほとんど見られませんが、茶葉を丸ごと粉末しているためにコップの底には細かい茶葉が残ります。
これにより、これまで逃されていた茶葉本来の栄養素をすべて摂取することができるのです。
「いいもの厳選ほんぢ園 粉末緑茶」は、緑茶本来の栄養素をしっかり補い方におすすめの水出し緑茶といえるでしょう。
12:ひんやり冷やし緑茶(ぐり茶)
「ひんやり 冷やし緑茶(ぐり茶)」もまた、お茶の名産地である静岡県の伊豆にて栽培された茶葉を使用しています。
伊豆のお茶は、お土産としても有名ですよね。
さてこの「ぐり茶」ですが、煎茶とはその見た目が異なり、グルグルとしているのが特徴。
その特徴的な見た目から、ぐり茶と呼ばれるようになったのだそう。
サッと冷たくておいしいぐり茶が飲める
「ひんやり 冷やし緑茶(ぐり茶)」は、ぐり茶とぐり茶粉末を混ぜ合わせたものとなっています。
そのため、水にも溶けやすく、本格的な冷たいぐり茶をすぐ飲むことができるのです。
水出し緑茶を作る際は、急須に通常のお茶を淹れる1.5倍ほど茶葉の量を入れて、水を注ぎ5分待った後、コップに氷をたっぷりと入れて注ぐだけ。
手間なく本格ぐり茶を楽しみたいなら、「ひんやり 冷やし緑茶(ぐり茶)」は外せない選択肢となりそうです。
おすすめの水出し緑茶12選の比較一覧表
さてここまでで、おすすめの水出し緑茶について紹介してきました。
ここでは、それらを比較してサッと確認できるように一覧表としてまとめておきます。
また、商品名をクリックすると、先ほどの紹介項目へとジャンプできますので、併せてご活用くださいね!
茶葉のタイプ | 茶葉の種類 | |
お~いお茶 さらさら抹茶入り緑茶 | 粉末 | 緑茶/抹茶 |
雪ふる山のおそぶき茶 | ティーバッグ | 煎茶/抹茶玄米茶/ほうじ茶 |
水出し緑茶シルキーパック | ティーバッグ | 緑茶 |
特撰水出し茶ティーバッグ | ティーバッグ | – |
ワンポット抹茶入り玄米茶 | ティーバッグ | 玄米茶 |
京都宇治碾茶 The Uji | ボトル | 碾茶 |
宮崎茶房 食べる緑茶 | 粉末 | 緑茶 |
八女の水出し緑茶 | ティーバッグ | 煎茶/緑茶 |
カフェインレス緑茶 煎茶 | 粉末 | 煎茶/緑茶 |
水出し 狭山茶 | ティーバッグ | 煎茶/緑茶 |
ひんやり冷やし緑茶(ぐり茶) | 粉末 | 煎茶/緑茶 |
いいもの厳選ほんぢ園 粉末緑茶 | 粉末 | 煎茶/緑茶 |
水出し緑茶をそのままの水道水で飲むのは危険?
水出し緑茶を選ぶ方は、健康について意識が高い方も比較的多いものです。
そこでここでは、水出しに利用する水を、水道水とした場合の安全性はどうなのかについて紹介していきます。
では早速、水道水自体の危険性についてから見ていくことにしましょう。
水道水の危険性について
先に水道水の危険性について触れておきますが、国内の水道水はそのまま飲めるほど、キレイな水といわれています。
世界でも水道水が飲める国は、わずか15か国しかなく、その中に日本が含まれているのです。
水道水が飲める国はどこ?日本の水の安全性や海外での注意点も解説たしかに、浄水場から出たばかりの水はキレイかもしれません。ただし問題なのは、各家庭に届くまでの配管(給水管)にあるのです。
これら給水管の中には、法定年数を超える40年を経過しているものあり、多くのサビで半分以上埋め尽くされているケースさえあります。
もし自宅近くの給水管がこのような状態だった場合、その中を通る水がキレイなまま家庭に届くのでしょうか。
また殺菌のために使用された塩素についても、水道水には残留塩素(カルキ)として含まれています。
サビ以外に気になる塩素について
残留塩素の量については、からだに害がない量ではありますが、風味を落とすことにもなるため極力除去しておきたいですよね。
除去する方法には、さまざまな方法がありますが、その中のひとつに「カテキン」が挙げられるのです。
カテキンが残留塩素を分解?
緑茶に含まれるカテキンは、残留塩素を分解することがわかっています。
緑茶には昔から、殺菌や消臭にも役立つものとして活用されてきていますから、そう驚くこともないでしょう。
ただ水出し緑茶の場合は、先にお伝えした通り、カテキンの抽出量がお湯の場合と比較しても少なくなります。
カテキンが少ない分、残留塩素を除去する力も落ちます。なので、より残留塩素を除去したいのであれば、別途でカルキ抜きをした方が良いでしょう。
カルキ抜きをするには?
水道水を数分間煮沸させればカルキを抜けますが、水出し緑茶に適した水温にするために数時間置いて冷ます必要があります。
ただでさえ時間がかかる水出し緑茶の工程で、さらに時間がかかるので、手っ取り早くペットボトルの水を使うのも選択肢のひとつです。
カルキ抜きの方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
水道水のカルキ抜きの方法とは?ラクにできるやり方や注意点をご紹介!取り除けない危険
ここまでの話で、水道水に含まれる残留塩素に対しての対処はできることがわかりました。
しかし先述したとおり、水道水にはサビなど他の不純物も、給水管を通る中で含まれてしまうことがあります。
これらは当然目視などで確認できるものではありませんから、別の方法が必要となるでしょう。
その方法については、次から紹介していきます。
水出し緑茶におすすめの水は?
ここまでは水出し緑茶の茶葉についてや、水道水の危険性についてご紹介しました。
では、どういった水を活用すれば、より安全に水出し緑茶を飲むことができるのでしょうか。
では早速、その方法についてみていきましょう。
ウォーターサーバーの水を使う
まずおすすめしたいのは、ウォーターサーバーの水です。
ウォーターサーバーから提要される水は、水質検査などを細かく行っており、それにクリアした水だけを配送するものです。
またウォーターサーバーの水は、ミネラルなどが豊富に含まれているものが多く、栄養面でもおすすめできます。
また、宅配水型のウォーターサーバーではなく次世代型のウォーターサーバーといわれている水道直結型ウォーターサーバーというものも市場で人気があります。
水道直結型のウォーターサーバーをもっと詳しく知りたいなら以下記事が参考になります。
硬度50前後の中性の水がベスト!
ウォーターサーバーの水は非常に種類が豊富ですが、水出し緑茶に使うなら硬度50前後の中性の水がベスト。
硬度が高くなればなるほど、水中に含まれるカルシウムやマグネシウムとカテキンが反応して渋みが強くなり、さらにカフェインも増えるので苦みが強くなってしまいます。
そうすると、水出し緑茶の特徴である甘みやうまみは感じられません。
では、硬度30以下の超軟水がいいかというと、逆に硬度が少ないとお茶の香りが出にくくなります。
そのため、硬度50前後の軟水を選びましょう。
また、水の水素イオン濃度(酸性・アルカリ性)については中性がおすすめ。
酸性の水は酸味が出やすく、アルカリ性の水はお茶の苦みが強くなるからです。
浄水器の水
ウォーターサーバー以外であれば、浄水器の水がおすすめ。
浄水器なら水道水に含まれる不要な成分が取り除かれているので、お茶の風味をそのまま味わえます。
また、浄水器があれば水道水のカルキ抜きをする必要がない場合がほとんどで、手間がかからないのもメリットといえるでしょう。
外出時に必須!水出し緑茶専用ボトルおすすめ3選
水出し緑茶を作る際に、急須や通常のポットでも作ることはできますが、持ち運び予定があるのなら専用のボトルがあると大変便利です。
そこでここでは、便利な専用ボトルを3つほど紹介していきます。
これから水出し緑茶を作りたいと思っている方はもちろん、急須や通常のポットで作っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ONEISALL水筒ボトル
「ONEISALL水筒ボトル」は、耐熱ガラスで作られた水筒ボトル。
その対応温度は「-20℃~100℃」と、十分な耐久度が魅力です。
ボトルには、茶こしも付いているため、水出し緑茶を作る際には最適な形状。
また大きさについては、「400ml・600ml・800ml・1000ml」の中から選ぶことができ、用途に合わせて丁度いいサイズを選択することができます。
シンプルでスタイリッシュなデザインを求めているのなら、「ONEISALL水筒ボトル」がおすすめです。
HARIO (ハリオ) フィルターインボトル
「HARIO (ハリオ) フィルターインボトル」も、耐熱ガラスを使用したフィルター付きボトルです。
フィルター付きなので、水出し専用にピッタリのボトルといえます。
形がワインのようなボトルのため、オシャレでインテリアとしてもおすすめ。
また、750mlの大きさと大容量なので、外出時には丁度いい量となりそうです。
カラーは、オリーブとレッドの2種類から選ぶことができます。
MIU COLORガラス水筒ボトル
COLORガラス水筒ボトル」は、耐熱性や耐久性に優れているホウケイ酸ガラスで作られています。
そのため、通常のガラスよりも透明度が高く、軽量で持ち運びにも便利。
また、有害物質を使用していないため、安心して水出し緑茶を飲むことができます。
見た目もスリムでオシャレなデザインのため、使っていて気分も上がるでしょう。
水出し緑茶以外にも、デトックスウォーターなどに使用してもおすすめです。
自分に合った水出し緑茶を選んでリラックスしよう
今回は、水出し緑茶についてご紹介しました。
思ったより簡単で、すぐに作れると感じた方が多いのではないでしょうか?
また単に水出し緑茶といっても、その数は無数です。
それぞれに特徴があり、風味や口当たりもそれぞれで異なるのです。
水出し緑茶を飲むなら、気分や気温などによって、選ぶ緑茶を変えてみても良いでしょう。
いろいろな茶葉を試して、ぜひあなただけのお気に入りの水出し緑茶を見つけてみてくださいね!