私たちが毎日何気なく飲んでいる水には、実はもっと美味しく飲める方法があることをご存じですか?
しかも、その方法はとても簡単なものばかり。
ちょっとの工夫でぐんと美味しさが増すので、実践しないとむしろ損かもしれません。
そこで今回は、水の美味しい飲み方をとことん調査してみました。
ここでご紹介する方法を実践すれば、水が好きでよく飲む方はもっと好きになり、そして水をあまり好んで飲まない方は水の美味しさに気づくことでしょう。
ぜひ水の美味しい飲み方を知り、水分補給の時間をより楽しんでみてくださいね!
もくじ
水で美味しく水分補給しよう
毎日の水分補給に最もおすすめしたい飲み物が、「水」です。
しかし、なかには、
という方がいるかもしれません。
確かに水は、何も味が加えられていないので、人によっては「味気ない」と感じることがあります。
そのため、
- お茶
- コーヒー
- ジュース
- スポーツドリンク
など、しっかりと味を感じられる飲み物で、水分補給したくなるものです。
ただし、そういった飲み物には水分補給に向いていない要素があります。
たとえば緑茶やコーヒーには、利尿作用のあるカフェインが含まれているため、水分補給をしたつもりでいてもすぐに体外に流れ出てしまうのです。
また、ジュースやスポーツドリンクには多くの糖分が含まれており、水分補給として過剰に摂取すると「急性糖尿病」などさまざまな疾患の原因になる場合もあるでしょう。
それに対して水には、カフェインも糖分も含まれていません。
飲むと、純粋に「水分」として体内に吸収され、余分なものだけが排出されます。
つまり、水は理想的な水分補給を実現できるというわけです。
とはいえ、普段お茶やコーヒー、ジュースなどを飲み慣れていると、水の美味しさに気づきにくいかもしれません。
しかし、ちょっとした工夫や飲むタイミングで、味気ない水が美味しい水に変身します。
また、美味しくないイメージのある水道水も、いろいろな方法で美味しく飲むことが可能です。
では、どのようなアイデアで水は美味しくなるのでしょうか?
ここから詳しくご紹介していきます。
どんな水にもおすすめ!美味しい飲み方3選
水を飲むときには、以下の3つのポイントを押さえるとより美味しさがアップするといわれています。
- 美味しく感じる温度で飲む
- グラスにこだわる
- 鮮度に注意する
具体的にどういうことなのか、ひとつひとつ見ていきましょう。
1:美味しく感じる温度で飲む
ズバリ、水を美味しく飲むには「温度」が命です。
12℃~15℃くらいが「美味しい」と感じる適温といわれています。
と思う方もいるでしょう。
でも実は、冷たすぎるとかえって水本来の味が損なわれてしまうだけでなく、身体を冷やす恐れがあります。
冷たすぎる水は、味はもちろん健康にもよくないのでおすすめできません。
飲む際には温度に注意し、12℃~15℃の適温で飲むことを心がけましょう。
2:グラスにこだわる
水を飲むときにグラスにこだわると、水をより美味しく味わうことができます。
まず工夫したいのが、水の種類によってグラスを使い分けること。
たとえば普通の水なら厚みが少なく口の広いグラス、炭酸水なら炭酸の逃げにくいシャンパングラスが向いています。
ちなみに水を注ぐ際には、一度に飲み切れる量をこまめに注ぐことがポイントです。
そうすることで、いつも美味しい温度で楽しむことができます。
また、グラスは清潔でぴかぴかに磨かれたものを使いましょう。
指紋や油汚れなどでくもったグラスで飲むと、水の美味しさが半減してしまいます。
そして、飲む前にグラスを冷蔵庫で冷やして水と同じ温度にしておくこともおすすめです。
お湯や食洗器で洗ったばかりの温かいグラスを使うと、水がぬるくなって美味しく飲めないので注意しましょう。
3:鮮度に注意する
普段水の鮮度を意識することは少ないかもしれませんが、水にも消費期限はあります。
水だから大丈夫だろうと安心せず、きちんと鮮度に注意して飲むことが大切です。
特に注意したいのが、ペットボトル入りのミネラルウォーターについて。
ミネラルウォーターは水道水のように塩素消毒がされていないことはもちろん、加熱殺菌処理もされていない場合があります。
フタを開けたら、2~3日を目安に飲み切るようにしましょう。
もしもボトルに直接口をつけて飲んだ場合は、より雑菌が繁殖しやすくなります。
飲み残したものは冷蔵庫に入れて保管し、その日のうちに飲み切ることが必要です。
水を美味しく飲める6つのタイミングとは?
水を美味しく摂取するためには、飲むタイミングにも気を配りましょう。
基本的に朝の起床時と夜の就寝前はマストで、それ以外にも3~5回に分けて飲むのがベストと言われています。
それでは、実際どんなときに水を飲むといいのか、身体が喜ぶ6つのタイミングをチェックしていきましょう。
1:寝起き
朝起きたときは、身体の水分が不足しています。
寝ている間におよそ200ml~300mlもの汗をかいているため、起きたらすぐに水を飲んで足りない水分を補いましょう。
2:食前
つい食事中は水分をたくさん摂りたくなりますが、実はあまりおすすめできません。
咀嚼(そしゃく)をよくしないまま、食べ物を水で流し込むスタイルになりやすく、胃腸に負担がかかって消化が悪くなる傾向があります。
おすすめは、食事の前に水を飲むこと。
胃の中がからっぽの状態のときに水分補給をすることで、身体が水分を効率よく吸収できます。
3:のどの渇きを感じる前
のどが渇くまで水分補給をしない方もいますが、のどが渇いたときはすでに身体が水分不足に陥ってしまっています。
乾きを感じる前から、少しずつこまめに水を飲むことが大切です。
4:運動の前後
運動をすると汗をかくため、体内の水分がどんどん排出されてしまいます。
気づかないうちに水分不足になり、ひどい場合は熱中症などの症状が出る場合も。
運動を始める前はもちろん、運動の最中や後にもしっかり水分補給をしましょう。
5:入浴の前後
入浴中もたくさん汗をかきます。
その量は、短時間でも100ml程度、42℃のお湯に15分程度としっかり浸かる場合は400ml程度といわれており、実はかなりの量の汗をかいています。
そのため、まずは入浴前に水を飲んで水分不足を防ぎ、入浴後に再び水を飲んで失われた水分を補給することをおすすめします。
6:就寝前
寝ている間にもたくさん汗をかくので、寝る前にもある程度の水分補給をしておきましょう。
ただし、あまり多くの量を飲んでしまうと就寝中にトイレに行きたくなってしまいます。
コップ1杯程度にとどめておくとよいでしょう。
水道水の美味しい飲み方はある?
水といえば、一番身近にあるのが「水道水」ですよね。
ただ、水道水はそのまま飲むとなんだかカルキ臭くて、決して美味しい水とはいえません。
この具体的な原因については、以下の記事で解説していますので、ここでは割愛しておきます。
水道水がまずい!その原因と安心できる6つの対策方法は?では、水道水を美味しく飲むにはどうしたらいいのでしょうか?
ここからは、自宅で実践しやすい10の方法をご紹介しましょう。
1:沸騰させる
最もオーソドックスな方法が、沸騰させることです。沸騰させると蒸気と一緒にカルキ臭さが抜けるので、美味しく飲むことができます。
ただし、沸騰させる時間に要注意です。沸騰してすぐに火を止めると、発がん性があるといわれる「トリハロメタン」という物質が大量に発生してしまいます。
そうならないように、沸騰後15分~20分以上はそのまま沸騰させるようにしましょう。
トリハロメタンをしっかり消滅させることができ、安心して飲むことができます。
2:レモン汁を入れる
レモン汁に含まれるビタミンCが塩素と結合すると、塩素が還元されてカルキ臭さが解消されます。
コップ1杯程度の少量の水を飲む場合はレモン汁を2~3滴、ピッチャーなどに入れた大量の水に使う場合は、スライスしたレモンを入れるのがおすすめです。
ちなみに、レモンスライスは早めに取り出しておきましょう。
長い時間入れておくと苦味が出てしまうため要注意です。
3:緑茶に通す
先ほどビタミンCが塩素を還元してくれるとお伝えしましたが、ビタミンCを含んでいるのはレモンだけではありません。
実は緑茶の茶葉にも含まれており、水を緑茶に通すことで塩素を効率よく分解することができます。
緑茶の通し方は、茶こしにひとつまみの茶葉を入れ、そこに水道水をゆっくりと通すというものです。
緑茶に含まれるビタミンCだけでなく、カテキンも塩素と結びついてカルキ臭を解消してくれます。
4:竹炭や活性炭を入れる
炭には、水の臭いや味をクリアにする効果があります。
そのため、竹炭や活性炭を入れて置いておくだけで、カルキ臭さのない美味しい水を飲むことができるのです。
しかも、炭に含まれるミネラルが溶け出して、手軽にミネラルウォーターを作ることができます。
具体的には、水道水の10分の1程度の炭を加えて、冷蔵庫で一晩寝かせる方法がおすすめです。
すぐに飲みたい場合には不向きですが、ピッチャーなどにたくさん作っておくと便利に利用できます。
5:麦飯石を入れる
「麦飯石(ばくはんせき)」は聞きなれない名前かもしれませんが、岐阜県の白川町エリアでしか採れないミネラル豊富な石のことです。
麦飯石は吸着力が高いため、水と一緒に置いておくと不純物を取り除いてくれます。
また、麦飯石に含まれる豊富なミネラルが水に溶けだし、良質なミネラルウォーターを作ることができるのです。
ホームセンターやネットショッピングなどで販売されているので、水道水を使ってミネラルウォーターを作りたい方はぜひチャレンジしてみるとよいでしょう。
作り方は以下の通りです。
- 初めて使う場合は、麦飯石を水で洗ってから煮沸消毒する
- 1リットルの水に対して麦飯石を100g~200g入れ、6時間程度冷蔵庫で保管して完成
- 飲んだ分の水を足し、その都度時間をおく
メンテナンスは、月に1回程度麦飯石を取り出して、水洗いしてから天日干しをするだけです。
麦飯石の効果が復活し、半永久的に使い続けることができます。
6:かき回す
と半信半疑かもしれませんが、ダマされたと思ってぜひ一度やってみてください。
水道水をペットボトルに入れてシェイクしたり、ミキサーに数分程度かけたりとかき回すことで、塩素が水と分離して空気中に逃げていきます。
塩素を空気に逃がすことが大切なので、ペットボトルやミキサーに入れる水は少なめに。
ペットボトルをシェイクする際は、水と空気が混ざり合う状態をイメージしながら行いましょう。
7:汲み置きする
水道水のカルキ臭は、汲み置きするだけでも軽減するといわれています。
ただし、ペットボトルなどに汲み置きして室内に長時間置いておくと、気温によっては水が傷んでしまう可能性が。
汲み置きしてカルキを飛ばす方法は、冬など気温の低い時期に限定して行うことをおすすめします。
8:日光を当てる
ペットボトルに入れた水道水を太陽に当てると、塩素がUV分解されてカルキが抜けます。
完全に抜きたい場合は、日中の屋外で6時間以上置くと効果的です。
9:水を美味しくするボトルを使う
「ラジウムボトル」という名前を聞いたことがありますか?
水道水が美味しくなる魔法のボトルとして大変人気を集めています。
ラジウムボトルとは、ラジウム鉱石を用いて焼き上げられた信楽焼のボトルです。
ラジウム鉱石から出るアルファ線によって味がまろやかになり、一晩おくとマイナスイオン効果で美味しさがアップします。
ボトルの効果は半永久的に続くので、自宅に1つ持っていると一生モノです。
そのほかのボトルでおすすめしたいのが、浄水機能つきボトルです。
自宅の水道水はもちろん、外出先の水道水にも便利に使えます。
飲み口に浄水カートリッジがついているタイプが多く、ろ過された美味しい水を気軽に飲むことができます。
10:浄水器をつける
塩素を分解してカルキ臭さを解消するだけでなく、
そう考える方へのおすすめは、浄水器をつける方法です。
一口に浄水器といっても、さまざまな種類がありますが、最もリーズナブルに気軽に利用できるのが「蛇口直結型浄水器」です。
以下では、蛇口直結型浄水器で厳選したものを紹介していますので、選び方も含め参考にしてみてくださいね!
蛇口直結型浄水器のおすすめは?コスパと機能で徹底比較蛇口に直接取り付けるコンパクトなタイプなので、邪魔になることもなく便利に使えます。
ほかにもシンク上に設置する「据え置き型」や、シンク下に隠して収納できる「アンダーシンク(ビルトイン)型」などがあり、予算や求める機能に合わせて選ぶことが可能です。
水の美味しい飲み方を実践できるベストな方法は?
ここまでご紹介した方法で水を飲めば、カルキ臭さを解消できたり、まろやかな口当たりになったりとメリットがたくさんあります。
でも実は、もっと簡単にもっと安全に、そしてもっと美味しく飲める方法があるのです。
その方法とはズバリ、ウォーターサーバーを使うこと。
ウォーターサーバーの水は、こだわりの採水地で汲み上げられた天然水が、すぐに自宅まで配送してもらえるので、その鮮度は抜群です。
また、ミネラルを豊富に含んだ水が用いられていたり、ワンタッチで最適な温度の水が出てきたり、ウォーターサーバーには、美味しいと感じられる要素がたくさん含まれています。
とはいえウォーターサーバーにはさまざまなブランドがあり、機種によってもサーバーの機能性や水の質、美味しさが異なります。
どのサーバーにするか迷ったら、価格はもちろん味や使い勝手などいろいろな口コミをチェックしてみましょう。
できればお試しキャンペーンを利用してみると、自分好みの水かどうかを慎重に見極めることをおすすめします。
以下の記事では、無料お試しができるウォーターサーバーに絞って、厳選をおすすめしています。
またその選び方やデメリットについても触れているので、サッとでも目を通しておきましょう。
非公開: ウォーターサーバーで無料お試しできるものを比較!おすすめはどれ?おいしい水の選び方とは?
もしミネラルウォーターを購入するにしろ、先ほど紹介したウォーターサーバーで天然水を選ぶにしろ、おいしい水はなにを見て選べばいいのでしょうか。
ここでは、そもそもおいしい水の概念とは何か、おいしい水の定義についても解説していきます。
おいしい水選びに、ぜひ参考にしてみてください。
おいしい水の定義とは
おいしい水の定義とは、不純物が全く含まれていない純水とイコールではありません。
おいしいと感じる水の中には、バランスよくミネラル分が含まれていることが条件となっているものです。
その条件については、実は厚生労働省が設立した「おいしい水研究会」によって定義されています。
「おいしい水研究会」によると、おいしい水の水質要件は以下の通りとなっていました。
- 蒸発残留物 30〜200mg/L
- 硬度 10〜100mg/L
- 遊離炭酸 3〜30mg/L
- 過マンガン酸カリウム消費量 3mg/L以下
- 臭気強度 3以下
- 残留塩素 0.4mg/L以下
- 水温 最高20℃以下
この内容については、東京都水道局HPの「おいしい水」で確認することができます。
気になる方は、目を通してみてもいいでしょう。
水だけで飲むのであればRO水より天然水
先ほどおいしい水とは、不純物が全く含まれていない純水とイコールではないという話をしました。
このことから、不純物が全く入っていないRO水よりも、ミネラルが含まれている天然水の方がおいしい水といえるわけです。
また、水だけで飲むのならば天然水がおすすめですが、紅茶やコーヒー、お茶として飲むのであればRO水の方がおすすめとなります。
というのも、RO水にはミネラルなどの不純物が入っていないため、紅茶やコーヒーなどの成分が水に溶けやすく、濃い味わいとなるためです。
水を飲む用途に合わせて、RO水か天然水を選んでも、水を楽しむことができるでしょう。
天然水本来の味を楽しみたいなら非加熱処理がおすすめ
天然水本来の味を楽しみたいのであれば、非加熱処理がおすすめです。
と思う方も中にはいるかもしれません。
しかし、含まれるミネラルによって、その味は驚くほど変わるものです。
加熱処理より、非加熱処理をおすすめするのは、天然水本来のミネラルがしっかりと残る処理方法であるため。
天然水は殺菌処理が必要で、加熱処理をされているものが大半です。
しかし、加熱してしまうことで、失われてしまうミネラルも存在するのです
非加熱処理の場合は、加熱ではなくオゾンや紫外線を用いた殺菌方法となるため、ミネラルがそのまま残りやすくなります。
非加熱処理をするためにはコストがかかるため、あまり主流な方法ではありませんが、水の味わいは非加熱処理の方が優秀なのです。
この処理方法を採用しているウォーターサーバーの代表例としては、「プレミアムウォーター」や「島根のおいしい天然水」があるでしょう。
ウォーターサーバーで美味しい水を手軽に飲もう
ちょっとした工夫で、いつもの水が美味しい水に変わります。
その工夫はいろいろありますが、手間をかけずに美味しい水を飲むなら、断然ウォーターサーバーがおすすめです。
お気に入りのウォーターサーバーからこだわりのグラスに水を注ぎ、そして身体にうれしいタイミングで飲むというのは、水の美味しい飲み方の理想形といえます。
またおいしい水でもある天然水は、採水される場所によっても、その味わいは異なります。
そのため用途ごとに、天然水を使い分ける楽しみもあるのです。
ぜひ、時短にも繋がるウォーターサーバーを導入して、毎日の水分補給をより充実させましょう。