水道水を飲まずにミネラルウォーターを購入して飲む人が増えていますが、味以外にミネラルウォーターと水道水の違いを理解して購入している人は少ないのではないでしょうか。
たしかにミネラルウォーターのほうが、美味しくて飲みやすいと感じる部分もありますが、では水道水とミネラルウォーターには、味以外にどのような違いがあるのでしょうか?
安全性や処理方法の違いなど、あまり知られていない違いについてご紹介します。
もくじ
ミネラルウォーターと水道水ってどんな水?
まず、ミネラルウォーターと水道水とは、具体的にどのようなものなのかご紹介します。
ミネラルウォーターとは?
ミネラルウォーターとはミネラル分が溶け込んだ地下水を原水として水のことです。
沈殿、ろ過、加熱殺菌処理以外の処理を行っていない水は、「ナチュラルミネラルウォーター」や「ナチュラルウォーター」となります。
この2つの違いは、ミネラル分の量によって決まり、
- ミネラルが多いものを「ナチュラルミネラルウォーター」
- ミネラルが少ないものを「ナチュラルウォーター」
として判断しています。
また、沈殿、ろ過、加熱処理だけでなく、
- オゾン殺菌や紫外線殺菌などを行ったもの
- ミネラル分を調合したりブレンドなどを行ったもの
を「ミネラルウォーター」と呼びます。
一般的には、ナチュラルミネラルウォーターもミネラルウォーターもすべて「ミネラルウォーター」とひと括りにして呼ばれています。
水道水とは?
水道水は、雨や雪などの自然界の水が原料となっており、ダムで貯水されている水が浄水所にて汚れや雑菌を除去され、各家庭の水道から出る水のことです。
自然界の水であることやミネラル分が含まれていることは、ミネラルウォーターと同じですが、原水や水の処理方法などがミネラルウォーターと大きく違っています。
ミネラルウォーターと水道水の安全基準の違い
ミネラルウォーターと水道水は、どちらも厚生労働省が定めた厳しい基準をクリアしている安全な水であることは変わりありません。
しかし、定められている安全基準となる法律が、水道水とミネラルウォーターでは違っているのです。
ミネラルウォーターは、食品衛生法11条に基づく「食品、添加物等の規格基準」によって定められています。
水道水は、水道法第4条に基づき厚生労働省令による水道水質基準の検査によって基準が定められています。
■ ミネラルウォーターの場合
ミネラルウォーターは、殺菌・除菌処理を行わない場合は14項目の安全基準をクリアしていれば問題となりません。
殺菌・除菌処理を行う場合は、39項目の検査項目と各段に増えます。
■ 水道水の場合
一方水道水の場合は、51項目の検査基準があります。
意外にも、ミネラルウォーターよりも水道水のほうが厳しい基準をクリアしなければならないのです。
参考 水道水の基準について厚生労働省その他のミネラルウォーターの安全性
水道水のほうが検査項目が多く厳しい基準となっていますが、ミネラルウォーターが水道水よりも危険というわけではありません。
ミネラルウォーターは食品衛生法による基準クリアだけでなく、製造メーカーによる独自の品質基準を設けて、水道水よりも厳しい検査をしているケースが多いです。
メーカーによっては、
- 「どのような検査項目があるのか」
- 「その検査結果はどうだったのか」
など、定期的に公表している場合もありますので、気になる方はメーカーの公式HPか電話で確認してみてもいいでしょう。
その他の水道水の安全性
日本の水道水は、世界でもトップクラスに君臨するほどの安全性を誇っています。
ただし、それは浄水場での話で、各家庭状況によっては不安材料もあるものです。
ここで水道水を利用するにあたり気になるのが、浄水場から家庭の蛇口までの水道管の汚れについてです。
この点は、意外と意識している方は少ないのではないでしょうか。
水道管は経年劣化とともに錆が増えていき、築20年以上経過した建物の水道管は60%以上が錆に覆われていることもあるそうです。
浄水所から各家庭に流れていくあいだに、錆などの不純物が混ざったり、雑菌が増えてしまったりすることもあります。
検査してすぐにボトルで密閉されているミネラルウォーターのほうが安全性は高いと言えるのではないでしょうか。
結局ミネラルウォーターと水道水はどっちが安全?
では結局のところ、ミネラルウォーターと水道水のどちらが安全なのかという点ですが、ミネラルウォーターのほうが比較的安全性が高いと言えるのではないでしょうか。
なぜミネラルウォーターのほうが安全性が高いと言えるのか、理由はこれまで紹介してきた点を踏まえ、以下のふたつとなるでしょう。
- ミネラルウォーターはメーカーによって水道水以上の厳しい検査をしていることが多いこと
- 各家庭につながる水道管や貯水槽が汚れている可能性が高いこと
ミネラルウォーターを利用する時の注意点
そんなミネラルウォーターにも、衛生面での注意点はもちろんあります。
ミネラルウォーターは、水道水のように殺菌作用があるわけではありません。
そのため、空気に触れてしまえば空気中の雑菌が水に移り、その中で繁殖してしまうのです。
ましてやそれが、日の当たる場所にあった場合では、雑菌繁殖のスピードも増えてしまうでしょう。
ミネラルウォーターは開封したら、日持ちはしないため、早めに飲み切ることが大切となります。
水道水をより安全に使用するためには
ただし、水道水はその水代も安いため、全く使わないということもできないでしょう。
そういった場合では、浄水器を利用することで錆などの汚れ問題は解決します。
浄水器であれば、たとえ水道管内で錆が入り込んでしまったとしても、除去することが可能です。
またカルキ臭のもととなる残留塩素についても除去してくれます。
詳しくは以下の記事で紹介されていますので、浄水器について知りたい方は参考にしてみてください。
浄水器の効果とは?本当に付けるべき?デメリットも紹介! 蛇口直結型浄水器のおすすめは?コスパと機能で徹底比較ミネラルウォーターと水道水の味の違い
水雨の味はカルシムやマグネシウムなどのミネラルが、どのくらい含まれているかによって左右されます。
一般的に、
- カルシムが多いと甘味が強くなり
- マグネシウムが多いと苦味が強くなる
と言われています。
また、カルシムとマグネシウムの量が120mg/L以下を軟水、120mg/L以上を硬水として分類することができ、硬度が低ければ低いほど柔らかく蛋白な味わいに、硬度が高ければな高いほど口に残るようなクセのある味わいになります。
そして、一般的においしい水と感じる条件は硬度だけでなく、残留塩素や臭みなどが感じられないことが条件となっています。
水道水の場合、残留塩素によって塩素臭さやカルキ臭さを感じたり、水道管や貯水槽の管理状態が悪いとカビや錆臭さを感じたりすることがあります。
そのため、水道水よりもミネラルウォーターのほうが飲みやすく、美味しいと感じる場合が多いです。
ミネラルウォーターと水道水の価格の違い
ミネラルウォーターと水道水で大きく違う点は、処理方法や味だけではありません。
価格もまったく違います。
ミネラルウォーターの場合はペットボトルに入って販売されていますが、1Lあたり安くても20~30円、高い場合は200円近くまで価格があります。
一方の水道水は、地域や時期によって多少左右されますが、だいたい1Lあたり0.1~0.2円ほどで、ミネラルウォーターと比較すると圧倒的に安いことがわかります。
やはり水道水は国民の生活を支えるインフラであるため、圧倒的に安く提供されており、なおかつ安全性も高い点が水道水の最大の魅力です。
飲料水や料理に使用するならミネラルウォーターがおすすめ!
水道水とミネラルウォーターを比較すると、味や安全性はミネラルウォーターのほうが優れていますが、価格面では水道水のほうが優れています。
しかし、日常生活をおくるうえで、飲料水として、もしくは料理に使用するのであればミネラルウォーターを使うことをおすすめします。
水道水と比べるとミネラルウォーターは高価ではありますが、美味しく飲みやすいので、飲料水として飲むのであればミネラルウォーターをおすすめします。
水道水のような雑味がなく、残留塩素もないので、コーヒーやお茶、料理などに使用しても素材の味がよく出て、口あたりよくクセのない味わいに仕上がります。
料理や飲み物をより美味しく仕上げたいのであれば、ぜひミネラルウォーターを使ってみてください。
水道水はどんなときに適しているのか
飲料水や料理にミネラルウォーターが適しているのであれば、
って思ってしまいますよね。
じつは、水道水にもちゃんと適した使いみちがあります!
まず、ペットの飲み水としての使いみちです。
ペットにミネラルウォーターを飲ませても問題はありませんが、ミネラルウォーターに含まれているカルシウムなどのミネラルが健康を害してしまうことがあるのです。
なので、ミネラル分の少ない軟水のミネラルウォーターもしくは水道水がおすすめです。
ただし、この水道水もより安全に飲ませるのであれば、浄水器を検討した方がいいでしょう。
蛇口直結型浄水器のおすすめは?コスパと機能で徹底比較また、冷蔵庫の製氷機に入れる水も水道水がおすすめです。
水道水に含まれている塩素は、殺菌するために加えられたものであり、塩素の入っていないミネラルウォーターは殺菌することができません。
なので、ミネラルウォーターで氷を作ると、雑菌の多い氷ができてしまうこともあるのです。
そのため、氷は水道水で作ったほうがより安全性の高い氷ができあがります。
ミネラルウォーターと水道水をおいしく利用するならウォーターサーバーも
ミネラルウォーターにしろ水道水にしろ、どちらもおいしく安全に利用したいものです。
そこでここでは、それぞれの水をおいしく利用するための、ウォータ―サーバーについて紹介していきます。
ウォーターサーバーと聞くと、
という声が聞こえてきそうですが、近年では値段も下がり、また電気代についても月に300円台というウォーターサーバーまであります。
お湯を使うのであれば、ウォーターサーバーはすぐにお湯がでるため、ガス代や手間を考えてもそのメリットは十分でしょう。
ミネラルウォーターを手軽に飲める!おすすめのウォーターサーバー
おいしいミネラルウォーターを、安く手軽に飲みたいのであれば、「フレシャス」がおすすめです。
フレシャスでは、採水地の異なる天然水を3種類の中から選ぶことができます。
それぞれの天然水の種類は、
- フレシャス富士(水代1パック:税込1,247円)
- フレシャス朝霧高原(水代1パック:税込1,231円)
- フレシャス木曽(水代1パック:税込1,263円)
の3種類となり、1パックには7.2Lもの天然水が入っています。
フレシャス富士の天然水は、この3つの中でも人気がトップで、バランスよくミネラルが含まれているのが特徴です。
フレシャス朝霧高原は、近年人気のバナジウムが高濃度で含まれている天然水となります。
フレシャス木曽は、味がもっとも雑味がなくスッキリとした味が特徴の天然水です。
詳しくは、以下の記事で口コミも併せて紹介しているので、判断材料としてご活用ください。
非公開: フレシャスの口コミ&評判!特徴や料金は?申込方法から解約までのやり方も解説!水道水がピュアウォータ―に!水道直結型ウォーターサーバー
キレイな水を多く使用したいという方は、水道直結型ウォーターサーバーがおすすめです。
水道直結型ウォーターサーバーであれば、先ほど紹介した水を宅配するタイプとは異なり、月額の固定料金さえ支払えば、高い浄水能力でろ過した水が使い放題となります。
水道直結型のウォーターサーバーで、特におすすめなのが「ウォータースタンド」です。
ここで提供されているサーバーは、高性能で浄水してくれるにも関わらず、月額3,980円(税込)のみで利用できるため、使えば使うほどお得になるでしょう。
ウォータースタンドの口コミ&評判!水道水で美味しい水が飲める仕組みとは?ミネラルウォーターと水道水では意外と違いが多い!
ミネラルウォーターも水道水も同じ「水」ではありますが、意外と違う点はたくさんあり、同じ水でもまったくの別物と考えたほうがよいでしょう。
共通している点は、どちらも安全性には問題がないことです。
ただし、ミネラルウォーターと水道水では検査項目と法律が違い、水が自分のもとに運ばれるまでの過程も違うので、安全性に関しても若干に違いが見られます。
ぜひミネラルウォーターと水道水の違いを理解して、随所随所でどちらが最適なのか判断し、より質のよい暮らしを目指していただければと思います。
何となく、ウォーターサーバーが、欲しいので頼んでみたした。
最初からこのサイトをチェックすれば良かったです。
犬を飼っているので、安心かと思ったんですが、逆でした。
半年位したら、解約します。
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